ポスドク

『博士号は得たけれど』

リンク切れしていたのでこちら

この記事を読んで
このような文章を書いたのですが,どうも書き忘れたことがあったので一点。

この読売の記事は『ポスドク』をフリーターみたいなもの,と勘違いしているように見えました.
そもそも,USではPD(ポスドク)は真っ当なキャリアパスの一つですし,
これを経てtenure trackに乗ったポジションに着くのが通常だと
僕は認識しています.

この記事だとPDは単なるアルバイト研究員でしかない,という風な雰囲気で,ある意味地位を貶めているような気もするのでした.
(そのせいか,この記事を読んでPDとオーバードクターを勘違いしているようなblogも結構ありましたし・・・)

まあそれと,「PDの数が増え続けている」という危機は別個のものとして存在して,非常にまずいことであるのには変わりないのですが.

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050503-00000060-mai-soci

例の事故に居合わせたJRの運転士2人が救助もせずに出勤した,という話.

…これを鬼の首をとったかのように騒ぎ立てるマスコミがわからん.
また,簡単に「人間じゃないね」とかネットに書いている人が大勢いるのも良くわからん.
そういった人たちは「自分が職場にいなければ仕事が動かない」「自分がいなければ多大な影響・被害が周りに降りかかる」という状況で仕事をしたことがないのでしょうか?

彼らがどこの電車を運転していたかは知らないが,彼らがいなければその電車は動かなかっただろうし,そうなったらそうなったで困る人たちは大勢いるでしょう.

仮に非難されるべき人がいるとしたら,報告・指示を仰がれながら,特別な指示を出さなかった上司でしょう.末端(かどうかは実際はわからないけれど)にいる,運転士2人が非難されたり処分されたりするのは,どうも解せない.