2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

教育における質と量

教育のお話. もちろん、最終的には知識量が問われる場面もあります。が、ここでも書いたように、一番重要なのは頭の中に「回路」を作ることなのです。近論理的な回路。数学的な回路。科学的な回路。芸術的な回路。文化的な回路。歴史的な回路。「センス」あ…

アルゴリズム

東大の「産業総論」で露呈 日本人の知力崩壊が始まった うーむ. 大筋自体に大きな反論があるわけではないし,立花さんは門外漢だから仕方ないと言えば仕方ないけれど,いろんな意味で困ると言えば困る. コンピュータのプログラミングの要点は、いかにすれ…

詭弁術

しかし途中で「必要条件と十分条件の取り違い」が話題にあったのだが、これは本当に日常でよく出くわす取り違いである。注意したいところだが、こういう問題の困ったところは、相手がこの概念を理解してくれていないと、その取り違いを指摘しても無駄なこと…

数学世界の共有性

自分が書いたことに,自分が想像していた以上のフィードバックが来るとそれはそれは嬉しいものです.ということで,数学世界は実在するかという思わぬ言及をいただき,嬉しさみたいなものをかみ締めている次第ですが. ともかく,sivadさんのおっしゃりたい…

モデルの持つ複雑性

モデルが最初から転がっている不幸 に, 科学の重要な手法の一つである「モデル化」というものは、複雑怪奇曖昧模糊とした現実世界を「抽象」して生み出されるものです。それは決して現実とイコールではない。けれどもうまく使えば、現実のある部分をうまく…

小人不善を為す

「小人閑居して不善を為す」と言うことわざがありますが,一方,「忙中閑在り(有り?)」とも言います. これらから導出されるのは「小人不善をなす」であり,なかなか興味深く感じたりする次第です.