幼児の模倣行動とその能力

大げさなタイトルをつけたのだが,書きたいことと書くにいたらせたことは些細なこと.
単に,「子供は大人がすることを真似したがる」というだけである.

1歳2ヶ月になったわが息子の行動は,それはそれは非常に興味深い.(と親馬鹿は思う)
まず,大人のすることをなんでも真似たがる.

たとえば親が何かを食べていると必ず「俺にも食わせろ」とやってくるし,私が本を読んでいれば読めもしないくせに取り上げ,ページをめくってみたりする(上下さかさま).また親がPCで何か文章を書いていたりするととことことやってきて,キーボードをたたきたがる.またいろんなボタンを押したがる.
最近では音楽を聴くことを覚え,CDプレイヤーのボタンを勝手に押して一人で音楽を聴くようになってしまった.

とかいう,「親の真似」の上手さを見ると,さすがやはり人間の子なのだなあと強く思ってしまう.「学ぶ」は「真似ぶ」からというが,人間の子の模倣能力の高さにはやはり驚かされるものがある.いつだったか,「類人猿の知能は4歳から5歳児並ではあるが,同じ年頃の人間の子の方がはるかに模倣能力が高い」とかいう記事を読んだが,さもありなんと納得するしだいである.

最近,わが息子はお茶を飲むと「ぷはーーー」と満足げなしぐさをするようになった.妻は「あなたがビールを飲むときのしぐさを真似ているんじゃないの,まったくもう」などと言っていたのだが,先日,ほぼ同じ月齢(年齢)の子がうちにきてお茶を飲んでいるとき,彼も「ぷはーーー」と満足げにしていた.

人間の学習能力恐るべし.